2026年版・4-1

ビジネス文書の基本と作成の一問一答

秘書検定2級「技能」から、ビジネス文書の基本と作成に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-1

社外文書において、「拝啓」で始まった手紙の結び(結語)として正しい組み合わせはどれか。

  • 謹言(きんげん)
  • 敬具(けいぐ)
  • 草々(そうそう)
  • 敬白(けいはく)
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正解 敬具(けいぐ)
解説

手紙の「頭語」「結語」は必ずセットで使われます。「拝啓(へりくだって申し上げます)」に対しては「敬具(うやうやしく申し上げました)」が標準的な組み合わせです。

他の選択肢が不適切な理由

「謹言」「敬白」はさらに格式高い「謹啓」の結語です。「草々」は時候の挨拶を省く「前略」の結語として使われます。

※記述問題での出題注意:頭語と結語の組み合わせは記述で頻出。「謹啓」には「謹言」や「敬白」、「前略」には「草々」のセットを確実に書けるように暗記してください。
問24-1

手紙の前文で用いられる「時候の挨拶」について、4月に最もふさわしいものはどれか。

  • 新春の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 陽春の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 初秋の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 厳寒の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
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正解 陽春の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
解説

時候の挨拶は季節ごとに決まっています。4月は春の暖かさを表す「陽春の候」「桜花の候」などが適しています。

他の選択肢が不適切な理由

新春は1月、初秋は8月下旬〜9月、厳寒は1月〜2月に用いられます。日本の手紙文化において、季節感を間違えるのは大変失礼にあたります。

※記述問題での出題注意:「時候の挨拶」を季節ごとに選ばせる問題は実技でよく出題されます。「盛夏の候(7,8月)」「初秋の候(9月)」などの頻出語句を押さえましょう。
問34-1

社外文書の宛名を書く際、特定の部署全体に宛てる場合の正しい敬称はどれか。

  • 株式会社〇〇 営業部 各位
  • 株式会社〇〇 営業部 御中
  • 株式会社〇〇 営業部 様
  • 株式会社〇〇 営業部 殿
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正解 株式会社〇〇 営業部 御中
解説

「御中(おんちゅう)」は、「その組織(会社や部署)の中のどなたか」という意味を持つ敬称です。個人名が分からない場合や、部署全体に宛てる場合に使用します。

他の選択肢が不適切な理由

「各位」「皆様」という意味で、複数人に同じ文書を配る際に使います(営業部各位など)。「様」は個人宛てに使います。「御中」と「様」の併用(〇〇部御中 山田様)は二重敬語となり絶対NGです。

※記述問題での出題注意:宛名書きにおける「御中」と「様」の正しい使い分け、および二重敬語の修正は記述問題の定番です。
問44-1

ビジネス文書における「記書き(きがき)」の目的は何か。

  • 手紙の最後に、個人的な近況の報告や感謝などの気持ちの挨拶を書き添えるため
  • 時候の挨拶をあえて省略して、すぐに本題に入るための合図とするため
  • 箇条書きなどを用いて、伝えたい重要事項を視覚的に分かりやすくまとめるため
  • 相手に対する謝罪の気持ちを、本文とはあえて別途強調して伝えるため
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正解 箇条書きなどを用いて、伝えたい重要事項を視覚的に分かりやすくまとめるため
解説

日時、場所、会費、持参物などの詳細な情報は、文章の中に埋め込むと読み落とされます。そのため、本文の後に「記」と中央揃えで書き、その下に箇条書きで詳細を並べ、最後に右下に「以上」と結ぶのが、ビジネス文書(社内・社外とも)の美しいフォーマットです。

他の選択肢が不適切な理由

個人的な報告は「追伸」、時候の挨拶の省略は「前略」です。謝罪の強調に「記」を使うのはルール違反です。

※記述問題での出題注意:ビジネス文書のレイアウト作成問題で、「記」と「以上」を正しい位置(記は中央、以上は右下)に配置できるかが問われます。
問54-1

社外文書において、「追伸(P.S.)」を使ってはいけないとされる文書はどれか。

  • 取引先への年末年始の休業についてを、あらかじめご案内する案内状
  • 商品に関する問い合わせに対しての、丁寧で詳しい回答をする書状
  • 相手の不手際に対して、改善を求める抗議状や、こちらからの詫び状
  • 自社の新製品の発売を知らせるための、ダイレクトメールや宣伝の書状
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正解 相手の不手際に対して、改善を求める抗議状や、こちらからの詫び状
解説

「追伸(二伸)」「書き忘れを付け足す」ものであり、礼儀を重んじる文書では失礼にあたります。特に、お詫び状やお悔やみ状(弔事)、お見舞い状などで追伸を使うと、「不幸や過ちが重なる(繰り返す)」ことを連想させるため、絶対のタブーとされています。

他の選択肢が不適切な理由

案内状、回答状、宣伝の手紙などは親しみを込めて追伸をつけることが許容される場合がありますが、謝罪や抗議の場面ではNGです。

※記述問題での出題注意:「追伸を使ってはいけない文書」の理由として、「重なる・繰り返すことを避けるため」というキーワードを記述できるようにしてください。
問64-1

他社に送る文書で、同封物(カタログや見積書など)がある場合の正しい記載方法はどれか。

  • 本文の中に「カタログを入れましたので見てください」とだけ簡単に書いておくこと
  • 文書の左下(「記」の下や「以上」の後の左下)に「同封物 カタログ 1部」と記す
  • 文書の右上の日付の下に、目立つように赤字で「同封物あり」とスタンプを押すこと
  • 封筒の表に「カタログ在中」とだけ書いておき、中の文書には一切何も記載しないこと
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正解 文書の左下(「記」の下や「以上」の後の左下)に「同封物 カタログ 1部」と記す
解説

受取人が封筒を開けた際、中身が揃っているか確認できるよう、文書の末尾(左下)に同封物の内容と部数を明記するのが実務上のルールです。これにより、発送側と受信側の双方で「入れ忘れ」「紛失」の責任の所在が明確になります。

他の選択肢が不適切な理由

本文中に書くだけでは見落とされやすく、右上にスタンプを押すのは公式文書のレイアウトとして不適切です。封筒の表に書くだけでは内容物の詳細部数が伝わりません。

※記述問題での出題注意:文書作成問題で「同封物」の記載位置を問われます。必ず左下(以上の外側)に配置しましょう。
問74-1

「前略」という頭語を使った手紙について、正しい説明はどれか。

  • 相手への敬意が最も高い形式であり、社長や役員宛ての文書にのみ使われるもの
  • 時候の挨拶などの「前文」を省略して、すぐに用件(主文)に入るための形である
  • 相手に返信を急がせる場合に使用するもので、結語には必ず「急啓」を用いるという形式
  • 社内文書専用の頭語であり、社外の人に対して使うことはマナー違反であること
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正解 時候の挨拶などの「前文」を省略して、すぐに用件(主文)に入るための形である
解説

「前略」は文字通り「前文(時候の挨拶や安否の伺い)を省略しますよ」という宣言です。急ぎの用件や、親しい相手への手紙などに使われます。すぐに本題(主文)から書き始め、最後は「草々(急いで走り書きしましたの意味)」という結語で締めるのがルールです。

他の選択肢が不適切な理由

最も敬意が高いのは「謹啓」です。返信を急がせる意味はなく、社外の人に対しても略式文書として使われます。

※記述問題での出題注意:「前略」を使用した場合、「時候の挨拶」を書いてはいけないという制約を記述問題でしっかり守ってください。
問84-1

社外に対する「詫び状(始末状)」を作成する際、最も注意すべき点はどれか。

  • 責任の所在を曖昧にするため、「不本意ながら」「不可抗力で」といった言葉を多用する
  • 誠意を見せるため、時候の挨拶を普段の倍の長さで書き、丁寧さをアピールする
  • 言い訳を一切書かず、事実関係、原因、お詫び、今後の対策を簡潔かつ誠実に記す
  • 謝罪の品を贈ることを約束し、品物の金額を具体的にまで明記して許しを乞う
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正解 言い訳を一切書かず、事実関係、原因、お詫び、今後の対策を簡潔かつ誠実に記す
解説

詫び状の目的は「反省と再発防止の証明」です。少しでも「〇〇のせいで」「時間がなくて」といった自己弁護(言い訳)が入ると、相手の怒りを増幅させ逆効果になります。また、急いでお詫びする性質の文書であるため、時候の挨拶は不要(またはごく簡潔)とするのが一般的です。

他の選択肢が不適切な理由

不可抗力等の言い訳、長すぎる時候の挨拶、金品の金額明記などは、いずれも相手の怒りを逆撫でし誠意を疑われる最悪の対応です。

※記述問題での出題注意:詫び状の構成要素(事実・原因・謝罪・対策)は記述で問われます。簡潔に謝罪の意を表す文面を作成できるようにしましょう。
問94-1

社外文書の「発信者名」の書き方として、最も適切なのはどれか。

  • 文書を作成した担当者の個人名のみを、右上の隅により小さめに書いておくこと
  • 会社名だけでなく、代表者(社長や役員など、責任の主体)の役職と氏名を書く
  • 責任を回避するため、個人名は出さずに「株式会社〇〇」と社名だけにすること
  • 宛名よりも高い位置にあえて書いておき、自分たちが優位であることを示す
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正解 会社名だけでなく、代表者(社長や役員など、責任の主体)の役職と氏名を書く
解説

公式な社外文書は、会社としての意思表示であるため、発信者は「株式会社〇〇 代表取締役 〇〇」とするのが原則です(軽微な連絡なら部長や課長名でも可)。発信者名は宛名よりも低い位置(右側)に書き、社判や代表者印を捺印して正式な効力を持たせます。

他の選択肢が不適切な理由

担当者名のみや社名のみは、責任の所在が不明確です。宛名より高く書くのは相手を見下すマナー違反です。

※記述問題での出題注意:ビジネス文書のフォーマット問題で、発信者名の位置(右上だが宛名よりは下)を正確に配置する知識が求められます。
問104-1

取引先へ案内状に対する「欠席」の返信ハガキを出す際、マナーとして添えるべき一言はどれか。

  • 「多忙につき、出席できず誠に残念でございます」と、お忙しいことを理由にする
  • 「先約がございまして、誠に残念ながら欠席させていただきます」と理由をぼかす
  • 「今回はメンバーが気に入らないので見送ります」とだけ正直に伝える
  • 余白を汚さないため、何も書き添えずに「欠席」に丸だけをつけて出す
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正解 「先約がございまして、誠に残念ながら欠席させていただきます」と理由をぼかす
解説

欠席する場合、「忙しい(多忙)」という理由は「あなたのために割く時間はない」という意味に取られるためタブーです。「あいにく先約がございまして(別の用事がある)」「所用により」と理由をぼかしつつ、「ご盛会をお祈り申し上げます」とお祝いの言葉を添えるのが、大人の美しい断り方です。

他の選択肢が不適切な理由

多忙を理由にする、正直すぎるネガティブな理由、無言で丸だけつける行為は、すべて相手への配慮に欠ける非礼な対応です。

※記述問題での出題注意:返信ハガキの「欠席」に書き添えるクッション言葉(先約・所用など)は記述問題の定番です。
秘書検定2級の問題を続けて解く(全500問) 技能の一問一答

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