2026年版・4-2

社内文書の基本と作成の一問一答

秘書検定2級「技能」から、社内文書の基本と作成に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-2

社内文書の特徴として、社外文書と最も異なる点はどれか。

  • 「拝啓」「敬具」などの頭語・結語や、時候の挨拶を一切用いないこと
  • 社員同士の親睦を深めるため、くだけた口語体(タメ口)で書くこと
  • 誰が発信したかが分かるよう、文書の最後に必ず手書きで署名すること
  • 用紙のサイズに決まりはなく、目立つように色付きの紙を多用すること
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正解 「拝啓」「敬具」などの頭語・結語や、時候の挨拶を一切用いないこと
解説

社内文書の最大の目的は「迅速かつ正確な情報伝達」です。そのため、社外文書のような儀礼的な挨拶(前文)は完全に省き、件名と本文のみの簡潔な構成にします。無駄を省くことが社内でのマナー(業務効率化)です。

他の選択肢が不適切な理由

タメ口はビジネス文書として失格です。署名は必須ではなく押印やシステム承認が主流です。用紙はA4等の規格サイズに統一するのが基本です。

※記述問題での出題注意:社内文書を起案する問題では、うっかり「拝啓」や季節の挨拶を入れてしまうと大幅減点となるため注意してください。
問24-2

「稟議書(りんぎしょ)」とはどのような目的で作成される文書か。

  • 業務上の重大なミスをした際に、その原因と詳しい反省文をすぐ書いて提出するための文書
  • 会社のお金を使って備品を購入したり、新しい契約を結ぶための決裁(承認)を求める文書
  • 社内の飲み会や社員旅行などの案内を、全社員に向けて広くお知らせする文書
  • 退職する社員に対して、会社から支給される退職金の内訳を通知するための文書
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正解 会社のお金を使って備品を購入したり、新しい契約を結ぶための決裁(承認)を求める文書
解説

自分が権限を持たない事項(一定額以上の購入、新規事業など)について、「これを実行してもよろしいでしょうか」と起案し、関係部署や上長の承認(ハンコ)を回覧して得るための極めて重要な社内文書です。

他の選択肢が不適切な理由

ミスの反省は始末書、社内行事の案内は案内状、退職金の内訳は通知書です。

※記述問題での出題注意:「稟議書」の漢字の読み書き、および「決裁を仰ぐ」という目的を正確に記述できるようにしておきましょう。
問34-2

「始末書」と「顛末書(てんまつしょ)」の決定的な違いは何か。

  • 始末書は社外向けに書き、顛末書は社内向けに書くという宛先の違い
  • 始末書は手書きでなければならず、顛末書はパソコンで作成するという形式の違い
  • 始末書は「謝罪と反省」が目的、顛末書は「事の客観的な一部始終の報告」が目的
  • 始末書はお金に関わるミスの場合に書き、顛末書は物品の破損の場合に書く
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正解 始末書は「謝罪と反省」が目的、顛末書は「事の客観的な一部始終の報告」が目的
解説

どちらもトラブル時に書かれますが、始末書は「私が悪かったです。二度としません」という懲戒・反省の意味合いが強く、重大なミスの場合に求められます。顛末書は、「いつ、どこで、何が起きたか」を時系列で客観的に記録し、再発防止策を会社全体で共有するための業務報告書です。

他の選択肢が不適切な理由

宛先や作成ツール、お金か物品かという基準での違いはありません。

※記述問題での出題注意:顛末書(一部始終の客観的報告)と始末書(反省・謝罪)の目的の違いを対比させて記述させる問題は頻出です。
問44-2

会議の結果や決定事項を記録し、関係者に周知するための文書を何というか。

  • 起案書(きあんしょ)
  • 回覧板(かいらんばん)
  • 議事録(ぎじろく)
  • 指示書(しじしょ)
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正解 議事録(ぎじろく)
解説

会議での発言内容、決定事項、未決定事項(次回の持ち越し課題)を記録したものです。会議に参加できなかった人に内容を共有するだけでなく、後から「言った・言わない」のトラブルになるのを防ぐ証拠文書としての役割も果たします。

他の選択肢が不適切な理由

起案書は企画の提案、回覧板は単なる情報共有ツール、指示書は業務命令を記したものです。

※記述問題での出題注意:議事録の必須項目(日時・場所・出席者・決定事項)を穴埋めや記述で解答させる問題がよく出ます。
問54-2

辞令(じれい)を受け取る際の社員の作法として、正しいものはどれか。

  • 封筒からその場で出し、内容に不満があればその場で受け取りを拒否する
  • 社長や上司から両手で恭しく受け取り、内容は自席に戻ってから確認する
  • 他人の辞令と間違えないよう、その場で大きな声で読み上げて確認する
  • 辞令は単なる紙切れなので、片手で受け取ってすぐにポケットにしまう
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正解 社長や上司から両手で恭しく受け取り、内容は自席に戻ってから確認する
解説

辞令(昇進、異動などの会社からの公式な命令書)の交付は、一種の厳粛な儀式です。両手で押し頂くように(軽く頭を下げて)受け取り、その場では開封せずに自席に戻ってから見るのが作法です。会社の業務命令であるため、原則として拒否権はありません。

他の選択肢が不適切な理由

拒否やその場での開封・読み上げ、片手での受け取りは、いずれも会社の決定と上層部に対する礼を失する行為です。

※記述問題での出題注意:辞令交付時の動作(両手で受け取る、その場で見ない)は、正しい立ち居振る舞いとして記述できるようにしてください。
問64-2

社内文書における「宛名」の書き方で、正しいものはどれか。

  • 営業部長 山田太郎 様
  • 営業部 山田部長 様
  • 営業部 山田太郎 部長
  • 営業部長 山田太郎 殿
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正解 営業部長 山田太郎 殿
解説

社内文書では、敬称として「殿」を用いるのが伝統的なルールです(近年は「さん」「役職名のみ」とする企業も増えています)。役職名は名前の「前」につけるのが正式であり、「山田部長様」のような二重敬語は社内外問わず誤用です。

他の選択肢が不適切な理由

社内で「様」を使うのは一部企業を除き伝統的ではありません。「山田部長様」「山田太郎部長」は敬称や役職の位置が間違っています。

※記述問題での出題注意:社内文書の宛名書きでは、宛名(〇〇殿)は左上に、発信者(自分の名前)は右上に書くレイアウトが問われます。
問74-2

上司に提出する「報告書」を作成する際、最も重視すべき構成のポイントはどれか。

  • 結論を最後まで引っ張り、読み手の興味を惹きつけるミステリー小説風の構成
  • 結論(結果)を最初に書き、その後に理由や詳細を簡潔にまとめる構成
  • 主観的な感情や個人的な感想をふんだんに盛り込み、熱意を伝える構成
  • すべてのデータを1ページに詰め込み、余白を一切残さない構成
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正解 結論(結果)を最初に書き、その後に理由や詳細を簡潔にまとめる構成
解説

ビジネス文書の鉄則は「結論から書く」ことです(PREP法など)。多忙な上司が「結局どうなったのか」を一目で把握できるようにすることが最優先であり、経過からダラダラと書くのは情報伝達のノイズとなります。客観的事実と個人的な推測・意見は明確に分けて書きます。

他の選択肢が不適切な理由

ミステリー風の冗長な文章や、主観的な感想、読みにくい余白なしのレイアウトは、読む側の時間を奪うためビジネス失格です。

※記述問題での出題注意:報告書の基本構成「結論→理由・詳細→所感」の順番を意識して文章を組み立てる問題が出題されます。
問84-2

「通達(つうたつ)」とはどのような文書か。

  • 上部機関(経営層など)から、下部機関(全社員や各部署)へ指示や決定事項を徹底させる文書
  • 下部機関(一般社員)から、上部機関である社長へと直接強く不満を申し立てるための文書です
  • 部署間で、業務の進捗状況について等しい立場でお互いに情報共有するための文書
  • 労働組合が会社側に対して強く、賃上げや待遇の改善を求めて要求するための文書
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正解 上部機関(経営層など)から、下部機関(全社員や各部署)へ指示や決定事項を徹底させる文書
解説

「就業規則の改定」「クールビズの実施」など、会社全体のルールや方針を上から下へ一方通行で知らせ、従わせるための拘束力を持った文書です。これと似た「通知」は、単なる事実の知らせ(社員の結婚など)であり、強い指示の意味は持ちません。

他の選択肢が不適切な理由

下からの申し立てや横同士の情報共有は、通達ではなく「稟議」「報告」「連絡」などに該当します。

※記述問題での出題注意:「通達」と「通知」の違い(指示・徹底が含まれるかどうか)を説明させる問題は頻出です。
問94-2

社内の回覧文書を回す際のルールとして不適切なものはどれか。

  • 文書の先頭に「回覧順序」や「押印欄」を設けた用紙を添付する
  • 自分が読み終わったら、必ず押印またはサインをして次の人に回す
  • 急ぎの要件であっても、自分のデスクに何日も放置して熟読する
  • 自分の部署の全員が読み終わったら、発信元の部署へ返却する
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正解 急ぎの要件であっても、自分のデスクに何日も放置して熟読する
解説

回覧文書は「情報の共有」が目的であり、途中で止まる(滞留する)と後続の人が情報を得られず業務に支障が出ます。読んだらすぐにサインをして速やかに次の人に回すのがルールです。時間がない時は一旦回して、後から見せてもらうなどの工夫をします。

他の選択肢が不適切な理由

回覧順序の明記、読後のサイン、最終的な返却は、回覧業務の正しいフローです。

※記述問題での出題注意:「回覧文書を滞留させないための工夫」は、実務上の配慮として記述で問われることがあります。
問104-2

社内メール(電子メール)を作成する際のマナーとして正しいのはどれか。

  • 用件が分からなくても開けてもらえるよう、件名に「こんにちは」「至急!」とだけ書く
  • 情報漏洩を防ぐため、社内であってもパスワード付きのZIPファイルで常に送信する
  • 件名を見ただけで「いつの、何の用件か」が具体的に分かるようにタイトルを工夫する
  • 感情を伝えるため、社内の公式メールであっても絵文字や顔文字を多用する
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正解 件名を見ただけで「いつの、何の用件か」が具体的に分かるようにタイトルを工夫する
解説

大量のメールを処理するビジネスマンにとって、「件名(Subject)」は優先順位を決める命綱です。「〇月〇日の会議資料のご送付」「【確認依頼】〇〇プロジェクトについて」など、一目で内容が分かるようにするのが、相手の時間を奪わないデジタル時代における社内接遇の基本です。

他の選択肢が不適切な理由

曖昧な件名や顔文字の使用はビジネスに不適切です。社内で常にパスワード付きZIPを送るのは業務効率を著しく低下させます(現在はPPAPとして社外向けでも非推奨です)。

※記述問題での出題注意:「件名の重要性」は、メール作成の必須要件として具体的な件名を考えさせる問題で出ます。
秘書検定2級の問題を続けて解く(全500問) 技能の一問一答

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